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診療案内

ナローバンドUVBによる紫外線療法

ナローバンドUVBとは

中波長紫外線の領域に含まれる非常に幅の狭い波長の紫外線です。医療用(治療用)に特殊な波長のみを取り出していますので、いわゆる日光浴をするということとは全く意味が異なります。

ナローバンドUVBによる照射方法

粉瘤の症例

安全な照射量から開始し、徐々に紫外線の照射量を上げていきます。週2回程度から2週間ごと程度の照射が好ましいですが、症状やご都合に応じて照射間隔を変更します。症状のある部位にのみ照射することも可能ですが、ほぼ全身に炎症がある場合、全身に照射することも可能です。当院ではターゲット型(エキシマライト)による部分照射と全身用の照射器 (waldmann社製)を用いています。
◀全身用の照射器

ナローバンドUVB療法が効果のある疾患

乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑などの疾患で効果が期待できます。この治療を併用することにより外用薬、内服薬の減量、病気の進行の抑制、皮膚症状の改善、かゆみの軽減などが期待できます。

ナローバンドUVB療法による合併症

皮膚の炎症

照射量の増加に伴い皮膚が赤くなることがありますが、赤くなる一歩手前の照射量により最も効果があるとされています。赤みが生じた場合には、次回以降少し下げた量で照射していきます。

色素沈着

治療を続けていくと色が濃くなることがあります。

皮膚癌の可能性

長期の副作用として、皮膚癌の可能性を念頭に置かなければなりません。しかし、欧米の長期にわたる研究、我が国におけるデータからもこの治療では、まず発ガンの心配はないということに落ち着いているようです。

ナローバンドUVB療法の位置付け

乾癬、アトピー性皮膚炎等では、ステロイド外用剤を中心とした薬物療法がベースにあります。その上で、本治療が補助的な役割を果たすことができると考えられます。

ナローバンドUVB療法にかかる費用

保険適応の治療です。3割負担で1回約1,000円です。

/ 監修医情報 /

医師
桑園オリーブ皮膚科クリニック 院長 米田 明弘
経歴
1990年 旭川東高等学校卒業
1997年 札幌医科大学医学部卒業
1997年 札幌医科大学皮膚科学講座
2002年 札幌医科大学大学院卒業(医学博士)
2003年 米国Wistar研究所
2011年 札幌医科大学皮膚科講師
2014年 桑園オリーブ皮膚科クリニック開院
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