AGA(男性型脱毛症・薄毛)では、ジヒドロテストステロン(DHT)などの関与によりヘアサイクルの成長期が短縮し、硬毛が軟毛化することで薄毛が徐々に進行します。
テストステロンをDHTへ変換する酵素は1型及び2型があります。これらの酵素を阻害することで, DHTの濃度を低下させ、ヘアサイクルの正常化を促進し、毛髪数を増加させることができます。
AGA(男性型脱毛症・薄毛)は上記のように、毛髪がミニチュア化することにより脱毛を発症します。似て異なるものに円形脱毛症があります。こちらは、毛包と呼ばれる毛を作る部分がリンパ球と呼ばれる炎症細胞によって攻撃されることにより脱毛が生じるものです。原因も症状も典型的には異なりますが、時に鑑別を要することがあり、しっかりと最初に診断を受けることをお勧めします。
AGA(男性型脱毛症・薄毛)には、テストステロンをDHTへ変換する酵素を阻害することにより治療を発揮する内服薬が存在します。従来のものと比較し、かなり効果が見られます。
日本皮膚科学会によるガイドラインでは、最も高い推奨度に位置付けられているものは、この内服薬とミノキシジル(商品名リアップ)のみです。お悩みの方は遠慮なくご相談ください。
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