ハイドロキノンはシミの原因であるメラニン産生の阻害作用があり、米国では多くの患者さんに皮膚の漂白目的で治療薬として使用されています。当院では患者さんの症状に応じて独自のものを処方いたします。

外用の方法
- ① 刺激の少ない石鹸をたっぷり泡立てて優しくなでるように洗います。また洗い流す時にはシャワーをかけるか、皮膚をこすらずにパシャパシャとぬるま湯をかけてすすいで下さい。皮膚を強くこすらないことが大切です。
- ② 洗顔直後は角質層が水分を多く含んでいるため薬剤の浸透性が良くなり、効きすぎることがあります。そのため洗顔後20分程度待ってから塗ることをお薦めします。しかし事情により20分以上待てない場合は洗顔後、化粧水、保湿クリーム等を塗った上からハイドロキノンクリームを重ね塗りして下さい。
- ③ ハイドロキノンクリームを塗る部分は顔全体ではありません。症状により塗り方は異なりますが、例えば老人性のシミの場合は綿棒にごく少量(マッチ棒の先端の部分程度)を採り、シミの部分に塗ります。
- ④ 症状に応じて他の薬剤を併用する場合があります。
ハイドロキノンの皮膚に対する副作用
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- ①人によってはかぶれたり、刺激がある。
- 赤みや刺激が強い場合使用を中止し、医師に相談して下さい。
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- ②強い紫外線を浴びると、シミが濃くなる場合がある。
- 短時間でも日中外出の際は、SPF20以上のサンスクリーンを使用して下さい。
注意事項
◎ハイドロキノンクリームを使用する方は次のことを遵守して下さい。
- 肌に傷、かぶれなどトラブルがある場合使用できません。
- 使用する前にハイドロキノンクリームに対してアレルギーがないか確認してください。ハイドロキノンクリームを上腕内側に塗布し24時間後に赤み・かゆみがないかどうか確認して下さい。
- ハイドロキノンクリームを使用中は、紫外線により色素沈着がおこりやすくなります。そのためお肌に合う日焼け止めクリーム等を併用して下さい。
- ハイドロキノンの治療効果には個人差があります。使用中に刺激が強くなりすぎたり、反対に反応が全く見られない場合は医師にご相談下さい。
- ハイドロキノンクリームの塗布は、洗顔・保湿等お肌のスキンケアを終えて、最後にして下さい。
- ハイドロキノンクリームは医師の診断により処方する薬剤のため、自己判断で知人や友人にはお譲りにならないで下さい。
保管方法
ハイドロキノンクリームは一般の薬剤に比べて非常に安定性が悪いため、必ず冷暗所に保管して下さい。
※表示価格は税別です